岐阜の古酒、アジアへも ASEAN夕食会

土屋亮】経営再建中のテーマパーク・ハウステンボス(長崎県佐世保市)の2013年9月期単体決算は、純利益が前年より26・9%増えて53億円になり、過去最高だった. 13日発表した. 旅行業大手のエイチ・アイ・エス(HIS)の傘下で、当初の「オランダ風」にこだわらないアトラクションやイベントを強化、海外客も増えた. 年間(12年10月~13年9月)の入場者は29・1%増の247万人. 200万人を超えるのは07年度以来という. 冬のライトアップイベント「光の王国」は、電球を1千万個に増やして人気を集めた. 夏には初めて屋外プールをつくり、子ども向けのアドベンチャーパークも新設. 売上高も29・6%増の216億円と好調で、本業のもうけを示す営業利益も過去最高の48億円と、前年の2倍になった. ハウステンボスは10年度から10年間にわたり、佐世保市の再生支援交付金(計73億円)を受ける予定だが、好業績が続けば前倒しで返上するという. 小林孝也】東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳を招いて首相公邸で13日に開かれた夕食会で、岐阜市の酒造会社、白木恒助商店の日本酒の古酒「Shigeri」が振る舞われた. 商品開発の企画などを担当する女将(おかみ)の白木滋里(しげり)さん(45)は「今回の夕食会をきっかけに古酒をアジアにも広げていきたい」と話す. 夕食会の約2週間前、ソムリエの田崎真也さんから古酒を使いたいと連絡があった. 田崎さんは先代の蔵元の父善次(よしじ)さん(75)と交友があり、「Shigeri」の開発にも携わった. 日本酒を熟成させた古酒を半年ほどオーク樽(だる)に入れ、さらに別の年代の古酒をブレンドして完成. 一般的にオーク樽はワインなどを作るために使われるが、25年ほど前に善次さんが田崎さんとフランスを訪れた際、捨てられている樽を見て、古酒を入れてみようと試したのがきっかけだった.