化物語第15話~つばさキャット其ノ伍~

世界が終わる. そのとき全てから解放される. 長年散発的な鬱病を患ってきたラース・フォン・トリアー監督だからこそ描くことのできる、幽閉されていた心が解放されたときに見える美しき世界. これを地球に迫る惑星メランコリアを通して見せるこの静かなる傑作. 映像以上に美しいラストシーンがとにかく素晴らしい映画でした. 私も過去に精神的に辛い時期を過ごした経験があるのですが、人間関係に過剰反応してしまう鬱病というのは花粉に過剰反応してしまう花粉症と同じで、条件さえ揃えばいつでも誰にでも起こりうる病気. 決して特別な病気ではないからこそ、実はもっと世間が理解すべき病気でもあるんですよね. そんな鬱病を患った花嫁ジャスティンを中心とした第一部「ジャスティン」で描かれるのは鬱病患者の精神状態. そもそも鬱病患者の精神状態というのは常に目に見えぬ壁に四方を囲まれたような感じで、しかも腕も伸ばせない距離までその壁が接近しているような圧迫感を受けるので、必然的に周囲のことを考える余裕がなくなってしまうんですよね. そうなると考えることはその幽閉された状態から解放されることだけ. 披露宴でも仕事の話しかしない上司や無能にも微笑むだけの客人たちの雑談が騒音に聞こえる世界から逃げ出したいから披露宴を抜ける. でも精神的には何も解放されない. 結婚式などの儀式を忌み嫌うも本音をズバズバ言う母親には時に誰より信用性を感じる. でも母親は何も助けてくれない. 解放感を求めてゴルフ場で放尿する. 後輩クンに騎乗位で腰を振る. ウェディングドレスを脱ぐ. 何も考えず長風呂に浸かる. 披露宴当日に花婿と離婚する. でも心が解放されるのはほんの一時だけ. 結局最後は川辺に何の縛りもない全裸で寝転がり、惑星メランコリアの地球衝突に全てが消え去り何もかもから解放されることを望む形でジャスティンは落ち着きを取り戻しましたが、ここまでの人間関係の種類によって浮き沈みのある鬱病患者を見事に演じたキルスティン・ダンストは、実際に鬱病を患った経験があるだけに、素晴らしいの一言. また惑星メランコリアが地球に接近する第二部「クレア」でも、ジャスティンの優しき姉クレアを鬱病患者から見た滑稽で無能な健常者として見せるなど、鬱病を患った者ならではの視点で描かれているところが面白いこと. 特に惑星メランコリアの接近に狼狽し屋敷から逃げ出そうとするもゴルフカートの電源切れで屋敷に戻ってしまうクレアと、嗅覚が異常に敏感になると今まで気付かなかった悪臭や芳香に過剰反応してしまうように、鬱病により人間関係に敏感になると自分を含めた全ての人間関係において小さな言動にさえも過剰反応してしまうことで、逆に一部の能力が研ぎ澄まされるという副作用で冷静さを保つジャスティンを対照的に描いているあのラストはとにかく美しい. そして素晴らしい. 地球消滅という最後の瞬間に怯えて繋いだ手を離す健常者クレア. 全てから解放される瞬間に繋いだ手のぬくもりから大切なものを知る鬱病患者ジャスティン. 世界で最も美しいものを最も美しい瞬間に感じる. それは思い悩むことで心の奥底に辿り着いた者にしか感じることのできないこと. 決して鬱病を経験したことのない人には撮れない映像だと思いましたよ. 絵画のように幻想的な冒頭8分間のプロローグ映像で全てが語られているこの映画. 悲劇マニア: ラース・フォン・トリアー監督が鬱病から解放されたからこそ、冷静にあの頃の自分を振り返れるようになったからこそ、この映画は独特の美しさを解き放っているのではないでしょうか. 深夜らじお@の映画館 は精神的に辛かったあの頃の気持ちを忘れません. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう. 23ステージ目にミキ「偽り」を選び、 スキップして終了. 24ステージ目にアスナ「SIX」を選び、 スキップして終了. ここをクリアしたら アスナの次ステージが表示されました. ミキが死にました. ■アスナ「思い」 約1時間40分 ・ダンボールからガムテープを入手 ・Rボタンで画面を変えて 右下の方から木の棒を入手 ・アイテム画面でガムテープを選択した後に 左側に木の棒を表示させ、 ○ボタンを押して合成する ・Rボタンで画面を変えて 流し台の左下の矢印を確認"↑←↓←↓" ・流し台の引き出しを次の順番で開けると 左下の引き出しが開き、 中からレンチを入手 (1)右端の上から2番目 (2)右から2番目の一番上 (3)右 (4)中央 (5)左端の上から2番目 (6)左下の開かなかった引き出し ・Rボタンで画面を変えて 瓦礫の下の空間の奥の物に ガムテープ付きの木の棒を使って ペンライトを入手 ・Rボタンで画面を変えて 左側の暗い部分にペンライトを使う ・右側のハンドルを調べて4回右へ回す (最大限右側) ・中央のハンドルを調べて左へ3回すと メモリが0になり、ガスが止まる ・奥へ進む ------------------------- ・床の穴からバケツを入手 ・火が出ている部分の右下の部分に ガムテープ付きの木の棒を使って 鉄パイプを入手 ・アイテム画面で鉄パイプを選択した後に 左側に木の棒を表示させ、 ○ボタンを押して合成する ・□ボタンでコマンド "前の場所に戻る" ・Rボタンで画面を変えて 上の貯水タンクに合成した2倍の長さの棒を使って 亀裂を入れると、流しに水が溜まる ・流しの水をバケツに入れる ・流しの水にもう一度バケツを使って 水の中の左側からソケットを入手 ・アイテム画面でソケットを選択した後に 左側にレンチを表示させ、 ○ボタンを押して合成する ・□ボタンでコマンド "ガレキの場所へ行く" ・Lボタンで画面を変えて 壁の取っ手のボルトに 合成したソケット付きレンチを使って 取っ手を入手 ・Rボタンで画面を変えて 火をバケツの水で消す ・火があった暗い部分にペンライトを使い、 収納ボックスに取っ手を取り付ける ・収納ボックス中ののワイヤーを調べて □ボタンでコマンド "ワイヤー装置を起動する" ------------------------- ・Lボタンで画面を変えて 鉄板とカートを入手 ・ジュラルミンケースのダイヤルの 左右の矢印を調べて数字を ≪9876765678≫に合わせて開け、 中からエネルギーカプセルとメモを入手 ※ダイヤル上の模様と数字の色 上の模様: +--+-+++-- 数字の色: 青赤赤青赤青青青赤赤 合せる数字: 9876765678 ・アイテムとして エネルギーカプセルを選んでいる状態で □ボタンでコマンド "カプセルを操作する" ・上の青ボタン → 下の青ボタンで 青い色で起動 ※右側の3つのボタンのうち赤はリセット 青で玉を移動させる ・Rボタン×2で画面を変えて 右下の水にエネルギーカプセルを使うと 水が凍り、氷を入手 ・上の青ボタン×2 → 下の青ボタン×2で 黄色い部分に両方の玉を移動させ、黄色く起動 ・Lボタンで画面を変えて 壁の穴にエネルギーカプセルをセットする ・Rボタンで画面を変えて 発電機をカートに載せる ・□ボタンでコマンド "カートを移動する ・Lボタンで画面を変えて 発電機の上に氷を置き、 更にその上に鉄板を置くと脱出. 阿良々木暦の隣には戦場ヶ原ひたぎ阿良々木暦の影には忍野忍、そして阿良々木暦の過去には忍野メメ. ついに「化物語」も最終回. 第14話 から約4ヶ月経っての本編配信ということで内容も多少忘れがちになってましたが、それでも会話劇の面白さとシャフト独特の演出という「TVアニメ化物語」の世界観をしっかりと見せきってくれましたよ. 「ひたぎクラブ」で戦場ヶ原ひたぎと出会い、八九寺真宵と出会った「まよいマイマイ」でひたぎと恋仲になった阿良々木暦が恩人でもあり、クラスメイトでもある羽川翼の怪異・ネコから聞かされたのが、翼もまた暦のことが好きだったという事実. でも暦はひたぎのことを想っているから翼の想いは受け入れられない訳ですが、翼としては暦との関係を恋人がダメでも友人として過ごしたかったんでしょうね. ただ暦は翼に恩義があるから「恩人」として見ており、でも翼は「友人」として接してほしい. 恩人は恩を返せば終わりの一方通行の関係. 友人は互いに頼りあう相互通行の関係. この2つの狭間で怪異であるネコが再び表に出てきたってことなんでしょう. しかしこの最終回を見ていて思ったのですが、ひたぎが神原駿河との関係を修復することのできた「するがモンキー」と同じように、この「つばさキャット」は暦が翼との関係を修復しつつ、かつひたぎへの想いをより深めていくためのお話だったんですね. 翼がメインのお話なのに、「つばさキャット其ノ弐」がひたぎと暦が満点の夜空を眺めるというエピソードになっていたのも全てこのためだったんですね. う~ん、やっぱり「化物語」の世界観は巧妙で深いですわ. そして「ひたぎクラブ」の頃から忍野メメが口癖のように言っていた「一人で勝手に助かるだけ」という言葉も、なるほど~と思いましたよ. 考えてみれば暦は千石撫子と再会した「なでこスネイク」の時もそうでしたが、基本的にメメと同じくお人好しさん. ただ「するがモンキー」でもあったように大切な人を巻き込まないとするきらいがあるところがネックだったことを、メメはずっと前から見抜いていたんでしょう. 多分ドーナツ云々で忍が家出をしたというのもメメの嘘であり、忍を暦のところに行かせるため、暦に何事も自分一人で解決せず頼りたい時は友人に頼れということを諭すための、メメなりの策だったのではないでしょうか. メメがいなくなっても、これから何度も怪異と出会っても、暦はメメの後任になる訳でもなく、今までの生き方をやめる訳でもなく、これからも戦場ヶ原ひたぎの恋人であり、八九寺真宵の友人であり、神原駿河の先輩であり、千石撫子の兄的存在であり、羽川翼の友人として、そして自らの影に潜む忍野忍と一緒に生きていくだけなんでしょう. 青春に怪異はつきものだ. この宣伝文句がどれほど「化物語」の世界観を言い表していたか. 本当に面白くて素晴らしく、西尾維新先生の魅力とシャフト独特の演出方法が楽しめる作品、化物語. 是非前日談や後日談である「物語」シリーズも随時アニメ化していただきたいものです. 深夜らじお@の映画館 がこの作品で最も気に入ったセリフはやはり八九寺真宵の「かみまみた」です.