テイルズ オブ』のシステムを取り入れた『

バンダイナムコゲームスは、DS用ソフト『ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』を明日3月4日に発売する. 価格は5,229円(税込). 本作は、吉崎観音さん原作の人気コミック『ケロロ軍曹』を題材に、『テイルズ オブ』シリーズで好評のシステムを採り入れてRPG化した作品. アニメ、マンガ、カードなどで展開されている武者ケロ、海賊ケロ、騎士ケロの世界観を1つに取り込んだ世界を舞台に、ケロロたちの破天荒な冒険が展開していく. 本作最大の特徴は、『テイルズ オブ』シリーズでおなじみのリニアモーションバトルシステム(LMBS)を採用したバトルシーン. 戦闘中は、同じ直線上に配置された敵と味方が、リアルタイムに縦や横に駆け回る. また、イベントシーンにも『テイルズ オブ』シリーズのシステムを採用. "スキット"により、アニメ版さながらの表情豊かな掛け合いが楽しめる. →ゲーム画像を見たい人はソフトカタログをチェック. 解いてはいけない暗号文、実在した未解決連続殺人事件、そして 『セブン』 のデビット・フィンチャー監督. 期待できる要素は揃っているのに、実際見てみたら期待外れでした. やはり原作本の著者が主人公になっているせいか、同じく実在の未解決連続殺人事件を描いた韓国映画殺人の追憶』と比べても事実だけを淡々と並べられただけで、想像力で付け足した架空の部分がなかったのが原因なのかも知れません. 予告編を見る限り、『マーキュリー・ライジング』のように暗号文を解くと生命を狙われるのかと思っていましたが、あの暗号文素人にあっさりと解かれてましたのですごく拍子抜けでした. 結局暗号文を解くことに重きを置いているのではなく、状況証拠しかないなかでいかにして犯人を特定するかがこの映画の中心なわけですよ. イラストライターのグレイスミス、刑事のトースキー、新聞記者のエイブリーの三者が三様で事件を追いかける設定はいいのですが、どこかでこの三者が一つになるわけでもなく、しかも事件に関する情報がめちゃ多いので頭の中で情報が整理しきれないまま映画は進むので、はっきり言って退屈と感じるシーンも多々ありました. 犯人が誰であるか、そしてその犯人をいかにして追い込むか. これがクライムサスペンスの見所なのですが、事実だけを並べられて観客に考えさせることをさせてくれないこの映画は同じく連続殺人事件を題材にした 『セブン』 と比べても面白くないんですよね. また『殺人の追憶』と比較しても犯人を追い込む側に逮捕したいという執念が諦めで消されかけ、犯人が誰であるのか知りたいという知的欲求しか感じられないのもサスペンスとしては非常に物足りないものでしたね. 「ゾディアック事件」に関して知識があればもしかしたら楽しめた映画かも知れませんが、デビッド・フィンチャーらしい暗い映像も暗号文を解くシーンもあまりなく残念な気持ちだけが残る映画でした. ただロバート・ダウニーJr.が酒に溺れるシーンが薬物中毒で俳優の仕事を失いかけた彼だけに妙にリアルでしたね. 名優であるだけに立派に更正して早く完全復活してほしいものです. 深夜らじお@の映画館 はデビッド・フィンチャー監督の完全復活も待ち望んでいます. この映画を見ると反吐が出るほど北朝鮮が嫌いになります. そんな北朝鮮に協力的な朝鮮総連も嫌いになります. でもあんな国でも「かぞくのくに」だという人たちがいるのは事実. 自身初のフィクション映画となるヤン・ヨンヒ監督が実体験を基に描く、家族の団欒にも政治という闇を平気でもたらしてくる北朝鮮という国の理不尽さ. この映画を見ると朝鮮総連の存在意義が全く分からなくなります. この映画の舞台は1997年、つまり北朝鮮金正日総書記の時代ですが、まず「帰国者」と言われる日本生まれの朝鮮人が日本に一時帰国する喜ばしい事業のはずがどう見ても罪人を送還する光景に映る家族の再会シーンから妙な違和感がこの映画に漂うこと. 病気を治すことが課せられた任務だの、日本に滞在する3ヶ月間は常に組織からの監視がつくということで24時間ずっと家の前で張り込むだのと平和を軍事教育で汚そうとするかのような行動ばかりが目立つうえに、帰国者家族の家で家長以上に偉そうな態度を取る監視役といい、息子の心配を国家の心配を挟まないとできない不器用な朝鮮総連幹部のアボジといい、日本にいながら北朝鮮的制約を頑なに守ろうとする場違いな人たち. 対照的に監視役に対して怒りをぶつける妹リエや甥も姪も自分の子供のように可愛がる叔父のように感情を表に出す姿は我々日本人が普段から見慣れている光景なんですが、でもヤン・ヨンヒ監督の本音を語っているのは間違いなくこの4人の影に隠れるように感情をあまり表に出さない兄ソンホと優しきオモニだと思うんですよね. 妹リエに「好きな所に行っていいんだよ」と諭す兄ソンホも「息子を思うことしかできない」という手紙を監視役に渡すオモニも心に感じていることはただ一つ. 理不尽とはいえ国家に翻弄され大切な家族も守れないと自分の無力さを痛感するからこそ、誰かに希望を託すしかないという無念さ. 兄ソンホは妹リエに自由に生きろと言う. それは自分には出来ない北朝鮮籍を捨てろとも聞こえる本音. オモニは監視役に新調したスーツを送る. それは自分には出来ない息子の命を守るを憎くても監視役に預けるとも見える本音. 監視役が砂糖大盛3杯にミルクたっぷりのコーヒーを飲む姿に、ホテルでペイチャンネルを眺めるように見る姿に、手紙とスーツを残してくれたオモニに軽く頭を下げることしかできない姿に凝縮されているように、病気を治すために来日したのに急遽理由もなく帰国させるような北朝鮮は経済も文化も心も貧しい国. そんな北朝鮮に従ってばかりの朝鮮総連はソンホやオモニの姿を見て何も感じないのか. どんなに頑張っても家族の命すら軽く扱う祖国にいつまで従うつもりなのか. でも監視役が言っていたように、朝鮮総連の大事な家族は北朝鮮という国に「住むしかない」のです. それはどうしようもない現実. 北朝鮮に帰国する車の中で歌う「白いブランコ」にソンホは家族を思い、友人を思い、生まれ育った日本を思う. 自分には叶わないであろう幸せが訪れるようにと. そんなことを思わせるような北朝鮮は、個人の幸せを犠牲にしてまで国家の安泰を願うような北朝鮮は、やはり反吐が出るほど嫌いです. 深夜らじお@の映画館 はオモニが涙を堪えて貯金箱からお金を掻き集めるシーンが凄く心に残りました. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう.