パキスタン足止めの日本人観光客、日本に到

パキスタン北部ギルギット周辺で治安悪化のため足止めされていた日本人観光客77人は8日、パキスタン軍の輸送機で首都イスラマバード近郊の空軍基地に到着した. このうち約60人は同日夜の民間の定期便で首都を出発し、9日午後に成田空港に到着した. 現地の日本大使館によると、疲れた様子の人も見られたが、体調を大きく崩した人はいないという. 一部の人は、パキスタンにとどまって観光を続けている. 77人のうち64人はギルギットから北に約50キロ離れた観光地フンザにいた. フンザ滞在者は警察の警護を受けて陸路でギルギットの空港に着き、他の日本人と合流した. その後77人は輸送機に乗ってイスラマバードに近いラワルピンディにあるチャクララ空軍基地に移動した. ギルギット周辺では、イスラム教の宗派間の対立で治安が急速に悪化したため今月3日から外出禁止令が出されていた. 日本政府はパキスタン政府にイスラマバードまでの輸送機での移送を要請していた. mbt販売店 (カブール=中野渉).